室内でいちごを種から水耕栽培|100均コンテナで自作した装置の作り方と道具・費用・電気代

いちごの水耕栽培装置を正面から見た模式図 水耕栽培の記録
図:いちごの水耕栽培装置の模式図。寸法の比率は正確ではありません。

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はじめに

いちごを種から室内で水耕栽培しています。2026年6月7日に種をまき、133日目の10月18日には3株とも花がつき、1株には小さな赤い実ができました。

この装置は、100均のコンテナボックスを使って自分で作ったものです。水耕栽培を始めたきっかけは、みかんぼー1987家庭菜園さんの動画「【レタスはもう買わない】サンチュが1年で1200枚以上収穫出来る最強コンテナ水耕栽培」でした。ダイソーのコンテナボックスで作る方法を参考にして、いちご用に大きいサイズのコンテナに変えています。

この記事では、装置の構造と作り方、毎日の管理、かかった費用と、スマートプラグで測った電気代をまとめます。

種まきから126日目までの育ち方は、こちらの記事にまとめています。
→ いちごを種から水耕栽培|種まきから実ができ始めるまでの126日間の記録

先に結論:装置の全体像

いちごの水耕栽培装置を正面から見た模式図
図:いちごの水耕栽培装置の模式図。寸法の比率は正確ではありません。
部分 この装置で使っている物・設定
根の部屋 ダイソー「アウトドアコンテナボックス 14L」×2(1株用と2株用)。養液は1つに6〜8Lくらい
株を支える ふたを裏返し、直径7cmくらいの穴を開けてネットポットを差す(固定なし)
空気 ジェックス「e~AIR 9000FB」(24時間)→ ソフトチューブ → 水槽用エアーストーン
光 BRIM「PANEL A」45W×2台。株から10〜15cm。1日12時間(6:00〜18:00)
遮光・風 100均の断熱アルミシートで容器を覆う。USB充電式の卓上扇風機(24時間)
置き場所 メタルラック(5段)の下から2段目に容器2つ(右にA、左にBとC)、すぐ上の3段目にLED・エアーポンプ・スマートプラグ。扇風機は右から左へ風を送る
液肥 ハイポニカ液体肥料。2〜3日に1回継ぎ足し、月1回全交換
費用 道具は約2万5,700円(エアーストーンを除く)
電気代 月1,200〜1,400円くらい(LED・扇風機は実測、ポンプは計算。単価で変わる)
いちごの栽培スペース(117日目)
写真:117日目(2026-10-02)。白いコンテナと、周りの断熱アルミシートが写っています。

装置の構造:5つの部分

1. 根の部屋:深さのあるコンテナ

養液をためて根を育てる部分です。ダイソーの「アウトドアコンテナボックス 14L」(36×25.4×24.5cm、330円)を使っています。

参考にした動画では200円のコンテナボックス(最大内容量6L)でしたが、いちごは根が長く伸びるので、300円の大きい方(最大内容量14L)にしました。養液は1つのコンテナに6〜8Lくらい入れています(目分量です)。

実は最初は、ワッツ(100均)で買った食器を片付けるプラスチックの桶とふたで、3株をまとめて育てていました。株が大きくなるにつれて高さが足りなくなり、根の張りが制限されているように感じたので、100日目くらいに今のコンテナに切り替えました。今は根が20cmくらいあります。

コンテナの中の根とエアーストーン
写真:(左がC、右がB)。撮影日は未記録(受付は2026-10-09)。ネットポットから伸びた根と、底のエアーストーンから出る泡が写っています。

2. 株を支える:ふたを裏返して穴を開けるだけ

コンテナのふたを裏返して、カッターで直径7cmくらいの穴を開け、ネットポットを差しています。ネットポットは、種まきにも使ったダイソーの「鉢底ネット(4個組)」です。固定はしていませんが、それで問題なく使えています。

ふたの穴から持ち上げたネットポットと根
写真:2026-10-18 3:07撮影。ふたの丸い穴と、ネットポットの下から伸びる根が写っています。

3. 空気:エアーポンプ → チューブ → エアーストーン

養液にはエアーポンプで空気を送っていて、24時間動かしています。ポンプはジェックスの「e~AIR 9000FB」で、吐出口が4つあるので、1台で2つのコンテナに空気を送れます(メーカー掲載の仕様は消費電力8W/7W、吐出量約0.8〜2.0L/分)。

ポンプはLEDと同じ3段目に置いていて、チューブを下の容器へ下ろし、ふたのすき間から中に入れて、底に置いたエアーストーンにつないでいます。ストーンはDCMの水槽用で、長方形(エアーストーン 10cm P-17)と丸形を使っています。

コンテナの中の根とエアーストーン、チューブ
写真:2026-10-18 3:08撮影。底のエアーストーンから泡が出ていて、チューブが中を通っています。
GEX ソフトチューブ 白 4.5m(GX-72)
写真:使っているチューブのパッケージ。2026-10-18 2:46撮影。

4. 光:メタルラックの上の段にLEDを置く

光は、BRIMの植物育成ライト「PANEL A」(45W)を使っています。メタルラックの、容器を置いた段(下から2段目)のすぐ上の段にLEDを直接置いて、上から照らしています。株からの距離は10〜15cmくらいです。種まきの頃から同じモデルを使っていて、コンテナを2つに分けたときに、同じモデルをもう1台買いました。

日光も日差しの向きによっては入りますが、安定しないので、LEDを主にしています。

メタルラックの上の段に置いたLEDと株
写真:2026-10-18 3:10撮影。撮影のため一時的にLEDを点けています。上の段の裏側にLED、下にコンテナと株が写っています。手前の透明カップは、ランナーから育てている子株です。

5. 遮光と風:アルミシートと卓上扇風機

コンテナの外側は、100均の窓用断熱アルミシートで覆って、中に光が入らないようにしています。養液に光が当たると藻が生えやすくなるので、その対策です。シートは両面テープで貼っています。実際に、藻の発生を抑えられていると感じています。

ほかに、光を反射させるためのアルミシートもぶら下げていて、こちらは落ちないようにホチキスで留めています。

風は、USB給電の卓上扇風機を24時間回して起こしています。ラックの右側に置き、右から左へ風が流れるようにしています。LEDと同じスマートプラグにつないでいるので、LEDがついている間は充電しながら動き、夜は充電した電池で動いています。

断熱アルミシートで覆ったコンテナ
写真:2026-10-18 3:08撮影。コンテナの側面を、気泡入りの断熱アルミシートで覆っています。

作り方

  1. コンテナのふたを裏返し、ネットポットが入るように、カッターで直径7cmくらいの穴を開ける。
  2. コンテナの底にエアーストーンを置き、チューブをふたのすき間から外に出して、エアーポンプにつなぐ。
  3. コンテナの外側にアルミシートを両面テープで貼る。
  4. 養液を作って入れる(6〜8Lくらい)。倍率は液肥の説明書で確かめる(下の「液肥」を参照)。
  5. 苗を入れたネットポットを、ふたの穴に差す。
  6. メタルラックの段にコンテナを置き、その上の段にLEDを置く。スマートプラグで6:00〜18:00に点灯するよう設定し、扇風機を置く。

手順はこの装置で実際にやったことを、作る順に並べたものです。

育苗:種まきから植え付けまで

種まきには、ダイソーの「鉢底ネット(4個組)」を使い、培地にはダイソーのろ過ウールを使いました。いちごの種は光が当たった方が発芽しやすい「好光性種子」なので、ろ過ウールが種の上にかからないようにしています(よつぼしの種苗会社のページにも、覆土しないと書かれています。よつぼし特設ページ)。

根が出てきた32日目頃から、液肥を使い始めました。育ち方の詳しい記録は、126日間の記事にまとめています。

ろ過ウールは、ランナーから出た子株を増やすときにも使いました。子株をろ過ウールで包んで水につけたところ、約5日で根が出てきました。

毎日の管理

液肥:ハイポニカ(濃さに注意)

液肥はハイポニカ液体肥料を使っています。A液とB液を同じ量ずつ水で薄めて使うタイプです。最初は500mL(A液・B液が各500mL)を買い、たくさん使うと分かったので、2回目は4L(各4L)を買いました。今は4Lのボトルから、最初の500mLの容器に移し替えながら使っています。

養液は2〜3日に1回継ぎ足し、1か月に1回は全部交換しています。株によって減り方が違い、B株の容器は減りが早いので、2日に1回くらい足しています。

濃さは、水4LにA液・B液を10mlずつ(400倍)で作っていました。ただ、これは濃すぎたと最近気づきました。記録をまとめているときに、測定器の単位の違いを指摘されて気づいたものです。今のところ株に問題はなさそうですが、次からは少し薄めて作る予定です。

販売店のページでは、水耕栽培では500倍(水500mlにA液1ml・B液1ml)とされています(Joshin web)。これから始める人は、まず説明書の倍率を確かめてから作るのがおすすめです。

濃さの確認には、AmazonのTDS・EC・水温を測れるペン型の水質テスター(商品ページ)を使っています。

室温と、外部資料にある目安

部屋の温度は25℃台後半で、たまに30℃になることもあります。この環境で、117日目には花が咲き、126日目には実ができ始めました。

参考として、外部資料にある目安も載せます。どれも業務用の栽培や別の品種の例で、家庭の水耕にそのまま当てはまるとは限りません。

  • よつぼしは、低温・短日で花芽をつくる性質に加えて、気温が25〜27℃以下なら日が長くても花芽ができやすい性質(四季成り性)があるとされています(よつぼし特設ページ)。
  • 一季成り性の別品種(女峰など)を8時間の日長で育てた試験では、平均気温24℃以下で花芽ができ、昼30℃以上・夜20℃以上だと遅れることがあるとされています(農研機構の資料)。
  • 養液の濃度(EC)は、県の試験で0.4〜1.2dS/m程度の例があります。高すぎると葉先が枯れた例もあります(岩手県の試験、栃木県の試験)。

この記録では、室温と花のつき方の関係までは分かりません。

使っている道具と価格

価格は、自分の購入記録の金額(税込)です。エアーポンプはセールで安く買えた(1,719円)ので、今の値段を載せています。LEDの2台目は記録がないため、1台目と同じ金額で計算しています。LEDの現在価格は1台3,551円(税込、Amazonのプライム限定セール、2026年10月18日確認)でしたが、合計には購入時の3,900円×2台を使っています。今買うと値段が変わっていることがあります。

道具 使っている物 役割 買った値段(税込) 購入先・販売ページ
種 よつぼしの種 — 462円くらい DCMの店舗
育苗ポット・ネットポット ダイソー 鉢底ネット(4個組) 種まき・苗を支える 220円 ダイソー
培地 ダイソー ろ過ウール 種と根を支える 110円 ダイソー
栽培容器 ダイソー アウトドアコンテナボックス 14L(36×25.4×24.5cm) 養液をためる 330円×2個=660円 ダイソー
遮光シート ダイソーの窓用断熱アルミシート 光をさえぎり藻を防ぐ 1枚110円から ダイソー
液肥 ハイポニカ液体肥料(A液・B液 各500mL) 養分 1,500円(2回目の4Lは5,423円) 楽天(購入)
500mL・4L
エアーポンプ ジェックス e~AIR 9000FB(4口) 養液に空気を送る 5,001円(Amazon、2026年10月18日確認) Amazon(購入)
楽天
エアーチューブ GEX ソフトチューブ 白 4.5m(GX-72) ポンプとストーンをつなぐ 336円 Amazon(購入)
楽天
エアーストーン DCM 水槽用(長方形 10cm P-17 など) 泡を出す 1個217〜629円 DCM
LEDライト BRIM PANEL A 45W ×2台 光 3,900円×2台=7,800円 楽天(購入)
Amazon
タイマー TP-Link Tapo P110M LEDの点灯・消灯、電力量の測定 1,400円 Amazon(購入)
楽天
水質テスター TDS・EC・水温ペン(3-in-1) 液肥の濃さを確かめる 638円 Amazon
扇風機 USB充電式の卓上扇風機 風を当てる 2,000円 楽天
メタルラック 5段(幅91×奥行46×高さ178.5cm) 容器とLEDを置く 5,480円 楽天
合計 約2万5,700円+エアーストーン

表の「(購入)」は自分が買った店です。リンク先は同じ商品の販売ページで、楽天のリンクは広告(アフィリエイトリンク)です。価格は変わることがあります。

電気代:スマートプラグで測ってみた

LED2台と扇風機は、Tapo P110M で電力量を測っています。10月の月別画面の棒グラフをAIが読み取ると、1日だいたい1.1〜1.3kWhが目安です(日ごとの数値をすべて確認したものではありません)。10月7日の数値は1.103kWhでした。

Tapoの電力モニタリング画面(10月の消費エネルギー)
画面:Tapoアプリの月表示(2026-10-18 3:45頃)。10月1日から18日未明までで18.74kWhでした。

エアーポンプはTapoにつないでいないので、消費電力(8W)から計算しました。

機器 1日の電力量 1か月(30日) 電気代の目安(31円/kWh)
LED2台+扇風機(実測) 約1.1kWh 約33kWh 約1,020円
エアーポンプ(計算:8W×24時間) 約0.19kWh 約5.8kWh 約180円
合計 約1.3kWh 約39kWh 約1,200円

電気代は、家電の表示によく使われる目安単価31円/kWhで計算しています(日本照明工業会のガイド)。LEDが1台だった100日目くらいまでは、これより少なかったはずです。

実際の単価は契約と使い方で変わります。うちは東京電力の「スタンダードS」で、電気をたくさん使うほど1kWhあたりの単価が上がる料金です。栽培設備を足しても基本料金は変わらず、増えるのは使った分の料金です。10月分の単価(国の補助を含む)で、この増えた分を一番高い段階(300kWh超)の約35円/kWhで計算すると、月に約1,400円になります。ここでは月300kWh超の第3段階の単価を使った試算です。家全体の月間使用量は請求書で未確認のため、実際の追加負担とは異なる可能性があります(東京電力EPの料金表、燃料費調整単価等一覧)。

作ってみて分かったこと

うまくいったこと:

  • アルミシートで覆ったら、藻の発生を抑えられていると感じている。
  • ふたを裏返して穴を開けるだけで、固定しなくても使えている。

失敗・気をつけたいこと:

  • 最初の容器(ワッツの桶)は高さが足りなかった。容器は、根が伸びることを考えて深さのあるものを選ぶのがおすすめ。
  • 液肥を濃く作りすぎていた。説明書の倍率を確かめてから作る。

作り直すなら:

  • 1つのコンテナに1株にしたい。場所がせまいので詰めて育てているが、ゆとりを持たせた方が作業もしやすく、いちごものびのび育てられると感じている(1つのコンテナに1株の方が育ちがよいと感じています。比べて測ったわけではなく、自分の印象です)。

よくある質問

Q. 100均の道具だけでできますか?
この装置では、容器・ネットポット・培地・遮光シートは100均の物です。エアーポンプ、LED、液肥、タイマーは100均以外の物を使っています。100均の道具だけで育つかは試していません。

Q. 電気代はどのくらいですか?
この装置では、LED2台・扇風機・エアーポンプで月39kWhくらい使っています(LEDと扇風機は実測、ポンプは計算)。目安単価31円/kWhだと約1,200円、うちの契約の単価だと約1,400円です。

Q. 藻は生えませんか?
容器を断熱アルミシートで覆って光をさえぎっていて、藻の発生は抑えられていると感じています。

Q. 花が咲いたら実はできますか?
この装置では、新品の耳かきの白い綿の方で受粉させていて、126日目に1株でいちごの形になったものができ始め、133日目には小さな赤い実が1つできました。収穫できるかは、これから記録します。

まとめ

100均のコンテナで自作した、いちごの水耕栽培装置の構造と作り方をまとめました。

  • 構造は、深さのあるコンテナ・裏返したふた・エアーポンプ・LED・アルミシートの組み合わせ
  • 容器・ネットポット・遮光は100均、空気・光・液肥は専用の道具
  • 道具は約2万5,700円(エアーストーンを除く。ラックを除くと約2万200円)、電気代は月1,200〜1,400円くらい
  • 気をつけたいのは、容器の深さと液肥の濃さ

これから実が赤くなって収穫できるか、ランナーで増やした株がどう育つかも記録していきます。

試してみて気づくことがたくさんあるので、まずはトライしてみるのが大事だと思います。だんだん知恵がついてくる感じがするので、私もさらに経験を積んでいきたいです。

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