いちごをランナーで増やす|水耕栽培で親株とつないだまま根を出し、切り離すまでの記録(よつぼし)

いちごの親株と子株のつながりの図(10月20日) 水耕栽培の記録

はじめに

種から育てている水耕栽培のいちご(よつぼし)から、ランナーがたくさん伸びてきました。ランナーは、親株から伸びるつるのような茎で、その先に新しい株ができます。

この先の株を育てれば、いちごの株を増やせます。今は4株を子株として育てていて、そのうち一番早く育て始めたBX株を、135日目の10月20日に親株から切り離しました。

この記事では、BX株を親株とつないだまま根を出し、切り離すまでにやったことを、日付と写真でまとめます。同じようにランナーで増やしてみたい人の参考になればうれしいです。

種まきから初収穫までの流れは種まきから初収穫までの135日間の記録に、ランナーやクラウンなどの言葉はいちごの生態と用語の記事にまとめています。

先に知っておきたいこと:よつぼしを増やすときの決まり

よつぼしは登録品種で、自分で育てるために増やすことは、条件を守れば手続きなしで認められています。香川県の資料では、次のような条件が示されています(香川県「種子繁殖型イチゴ品種『よつぼし』の自家用の栽培向け増殖に係る許諾手続きについて」、2026年10月12日に確認)。

  • ランナーなどで増やした苗は、有償・無償に関わらず、ほかの人に譲らない
  • 種・苗・株を海外に持ち出さない
  • 使わない苗は早めに処分し、続けて育てる場合も2年に1回以上は種や苗を新しくする

資料は農業で使う人を想定した書き方なので、家庭菜園での扱いが気になる人は、育成した機関に問い合わせてください。わたしは増やした株を売ったりあげたりする予定はなく、自分で育てて記録するだけです。

親株と子株のつながり

いちごの親株と子株のつながりの図(10月20日)
2026年10月20日・135日目。親株A・Bと子株4株のつながり。点線は切り離し済み。

3株の親株のうち、A株とB株からランナーが伸びています。A株から育てている子株をAX・AY、B株から育てている子株をBX・BYと呼んでいます。C株はランナーを育てていません。

BX株は、正確にはB株のランナーの先にできた株から、さらに伸びたランナーの株(孫株)です。分かりやすいように、この記事では子株と呼びます。

BX株でやったこと

1. ランナーの先の株をろ過ウールで包んで水につけた

B株はランナーがとても多く出ていました。その先にできた株をろ過ウールで包んで水につけたところ、5日くらいで根が出てきました。始めた日は記録していません。

2. 124日目(10月9日):親株とつないだまま植え替えた

ネットポットに植え替えたBX株(10月9日、親株とつないだまま)
2026年10月9日。親株とつないだまま植え替えたBX株。

ランナーで親株とつながったまま、ネットポットに植え替えました。切り離さずにつないでおくと、根が十分に伸びるまで親株から栄養をもらえます。

3. 10月10日:子株から出た新しいランナーを切った

根が出始めたBX株(10月10日)
2026年10月10日。根が伸びてきたBX株。

BX株からも、さらに新しいランナーが伸びてきました。子株に栄養を残したかったので、このランナーは切りました。この日には根も伸びてきていました。

4. 127日目(10月12日):薄い養液に切り替えた

ネットポットの下に根が伸びたBX株(10月12日)
2026年10月12日。ネットポットの下に根が伸びてきた。

10月11日の時点ではまだ水で育てていました。根がかなり伸びてきたので、10月12日からEC 0.4 mS/cm(400 µS/cm)の薄い養液に切り替えました。

親株の養液よりかなり薄くしています。ECはペン型のテスターで測っています。わたしのテスターはµS/cmで表示されるので、mS/cmに読み替えて記録しています。以前、表示の単位の違いに気づかずに親株の養液を濃く作りすぎていたので、子株では特に気をつけています。

5. 129日目〜133日目:新しい葉が出て、根がさらに伸びた

根がさらに伸びたBX株(10月18日)
2026年10月18日。根がさらに伸びた。

10月14日には根がさらに伸びて、新しい葉も出てきたように見えました。10月18日には前回より根が伸び、新しい葉も伸びていたので、養液を継ぎ足しました。

6. 135日目(10月20日):親株から切り離した

切り離す前のBX株の根(10月20日)
2026年10月20日。切り離す前の根。

4株の子株の中で、BX株がいちばん根が長く伸びていました。そろそろ1株だけで育てられるか試してみたいと思い、親株とつながっていたランナーを、はさみで切りました。切ったのは、親株と子株の根元あたりです。

親株から切り離したBX株(10月20日)
2026年10月20日。親株から切り離したBX株。

切り離したあとの液のECは、まだ測っていません。

植え替えてから切り離すまでは11日でした。

BX株の記録のまとめ

日付 種まきから 植え替えから やったこと・様子
記録なし — — ランナーの先の株をろ過ウールで包んで水につけた。5日くらいで根が出た
2026-10-09 124日目 0日目 親株とつないだままネットポットに植え替えた
2026-10-10 125日目 1日目 根が伸びてきた。子株から出た新しいランナーを切った
2026-10-11 126日目 2日目 根が伸びている。まだ水
2026-10-12 127日目 3日目 EC 0.4 mS/cmの薄い養液に切り替えた
2026-10-14 129日目 5日目 根がさらに伸び、新しい葉も出てきた様子
2026-10-18 133日目 9日目 根が伸び、新しい葉も伸びた。養液を継ぎ足した
2026-10-20 135日目 11日目 4株でいちばん根が長くなり、親株から切り離した

「種まきから」は親株の種まき(2026年6月7日)を0日目、「植え替えから」はBX株をネットポットに植え替えた10月9日を0日目として数えています。ランナーの先の株を水につけ始めた日は記録していないので、ランナーとして育て始めてから切り離すまでの日数は、実際には11日より長くなります。水につけてから根が出るまでが5日くらいだったので、少なくとも2週間ほどは親株とつないで育てていたことになります。

ほかの子株の様子

AX・AY・BYも、ネットポットに植え替えて、親株とつないだまま水で育てています。

子株 10月12日 10月18日 10月20日
AX(Aのランナー) 植え替える前は水につけず、容器の隅にぶら下がった状態だったが、ここまで大きくなった。白い根がわずかに出ていた ついに根が出てきた 葉がかなり大きくなった
AY(Aのランナー) AXより小さい。葉は4枚で、中心から新しい芽が出ている まだ根は出ていない 順調に大きくなり、根が見えるようになってきた
BY(Bのランナー) ランナーから根が出ていたが、形が少しいびつで植え替えにくかった 根が1本出た。新しい葉が伸びようとしている 前回より根の数が増えた

BX株は4株の中でいちばん早く水につけ始め、途中から養液で育てています。ほかの3株はまだ水だけです。育て始めた時期も液も違うので、根の伸び方の違いが何によるものかは分かりません。

調べて分かったこと

自分の記録とは別に、ランナーで苗を増やす方法を調べたときに分かったことです(2026年10月12日に確認)。

  • コーネル大学の資料では、親株とつないだまま、肥料を入れない水道水にエアーストーンで空気を送って根を出す方法が紹介されています。約2週間で主な根が10〜20cmになり、株元(クラウン)を水に沈めすぎると腐ったり根が出にくくなったりするとされています(Cornell CEA)。
  • 国内の資料では、苗を育てる時期や植え付け直後の養液は、EC 0.3〜0.6 dS/m(mS/cmと同じ値)くらいと薄めにしている例がありました(愛知県、島根県)。どちらも農業の栽培方法で、家庭の水耕栽培の子株にそのまま当てはまるとは限りません。
  • 採苗の目安を「葉が3〜3.5枚開いたころ」とし、葉が少ないうちに採ると苗が小さくなりやすい、とする研究もありました(アグリサーチャー)。

どれもよつぼしで試した結果ではありません。わたしの「根が出るまでは水、根が伸びたら薄い養液」というやり方は、これらの資料と大きくは外れていない、と考えています。

まだ分からないこと・これからのこと

  • BX株が親株から離れても育ち続けるか。
  • AX・AY・BYをいつ養液に切り替え、いつ切り離すか。
  • ランナーで増やした株にも花が咲き、実がなるか。
  • 決まりに合わせて、増やした株は2年に1回以上は種や苗から新しくする予定です。

切り離したあとのBX株の様子は、このあとも記録して追記します。

記録と写真について

この記事は、自分の観察メモ・作業記録・撮影した写真をもとに、AIの支援で整理しています。根の伸び方は写真と自分の印象で、長さは測っていません。日数は種まき日を0日目とした暦日差です。外部資料は2026年10月12日に確認しました。

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